2009/10/29

昨日見た中国人

会社帰りに、うちの会社のSecretaryが近くの幼稚園から連れてきた双子の子供の手を引いていました。彼女の夫も一緒です。仲良いなと感心、子供も双子でかわいい。彼女らは自分たちの車に乗り込みました、車はホンダのエスティマ。お父さんが運転席、お母さんが助手席、2列目のシートにチャイルドシート2台に座る双子の姉妹。ふと夫が前の席に置けなかった荷物を入れるために後部のトランクを開けると、メイド(アイさん)がトランクに体育座りしている(驚。きっとこの後、買物などもあり、一緒に連れてきたんだろう。でも???いくら車内が狭いからといってトランクに人を体育座りさせるか???メイドは物じゃない(怒、非常に気分が悪くなりました。それにエスティマって、3列シートにできるじゃん。シンガポールの嫌な部分を垣間見ました。

よく言われるのが、フィリピンやインドネシア、マレーシアなどからシンガポールに出稼ぎでメイドとして来ている人たちを、シンガポーリアンは非常にこき使うということで、シンガポーリアンの雇用者は嫌がられます。欧米人は、それなりに仕事もさせるかもしれないが、ボーナスや雇用料金そのものの支払いも良いので好かれる、根底には白色人種に対する劣等感もあるのであまり文句も無い。日本人は、元々メイドの文化が無いので扱い方を知らないので、楽な家庭は非常に楽、たまに英語があまりできない雇用者たちがなめられてしまっているケースもある。といった形で人種によって特色があるようです。でもJinはあまりこのメイド雇用文化が好きではないです。

今、シンガポールで問題になっているのが、子育てをしないシンガポーリアン夫婦、メイドに育てられる子供たちです。元々、お金にうるさい中華系民族なので、お金を稼ぐことが好き/当たり前であり、結婚しても子供が生まれても夫婦共働きがシンガポールの家庭では標準。給与体系もあるレベルの給与所得者になれば、日本人の給与と遜色ないもしくは高いくらい。それがダブルインカムになるので、あるレベル以上は本当に豊かです。ただし、この豊かさの背景に、Jinから見れば子供たちが犠牲になっている。平日朝から晩まで子供の面倒はメイドが世話をし、ほとんどの食事もメイドが作る、もしくは外食ばかり。週末になると、自分たちの時間が自由に使える分、もちろん子供をいろいろな場所に遊びに連れて行ったり、一緒に遊んだりします。ただこれでは、高価なペットみたいなものを家庭で育てているのと、あまり変わらないような気がして、Jinから見ると愛情が欠けていないかととても心配です。もちろん主婦業は本当に大変ですので、これを誰かに任せられるものであれば任せたいというのもわかりますし、逆に日本が特殊なのかもしれない。ただ、この環境で育った子供たちは将来どうなるのか?Jinはそうしたいとは思いません。

つい最近、シンガポールにドバイから引っ越してきた夫婦があり、先日話をする機会がありました。この夫婦にはドバイで生まれた4歳の子供がおり、ドバイではやはりメイドを雇っていたそうです。子供と話しているときに前歯がすべてお歯黒のように真っ黒なので、どうしたのかお母さんに聞いたら、当時メイドさんがこの赤ん坊が泣き止まない時に、授乳ミルクにシロップを少し入れて飲ませていたそうです。もちろん、赤ん坊なので次に飲むときも甘いミルクが欲しくて泣いてしまう。それがだんだんエスカレートして、結局、口の中すべて虫歯だらけになってしまったとのこと。もちろん、お母さんも自分が良く見ていなかったからと反省していましたが。先日、シンガポールの歯医者に行って検査してもらったら、乳歯が生え変わるまで虫歯が広がらないようにと虫歯抑制剤を全部の虫歯に塗られたので、歯が真っ黒になっていると。

今日の教訓。“お金で処理をすることはきっとどこかで歯車がうまく回らなくなり、いつか自分たちに戻ってくる“ということを、考えさせられました。どっかが違う。
本日は、ちょっと辛めの投稿でしたm(_ _)m

2 Comments:

匿名 さんのコメント...

専業主婦で家事と子供の面倒だけの今の生活に、
なんて生産性がない、外で働きたいと
落ち込むこともありましたが、
今自分がやっていることに価値を再認識でき、
勇気付けられました!
ありがとうございますっ!

Jin Bauer さんのコメント...

こんにちは、コメントありがとうございます。
http://news.goo.ne.jp/hatake/20080518/kiji1804.html?pageIndex=2&type=all
こんな記事が昨年ありましたよね。主婦業は1200万円の年棒に相当するとか。でも、ある意味Jinは納得です。支えがあるからこそ、自分が外に稼ぎにいけるわけで、逆(主夫業)ができるかといえば、、、、おそらくJinでは無理でしょう。かといって、シンガポーリアンのようにすべてを他の人に預けて、お金で解決すると後で痛い目を見そうですね。専業主婦の皆さんには、ほんと感謝しなければと思います。
うちのかみさんの場合は、朝、娘を送り出した後、4時間ばかりのバイトに出かけています。あくまでも、気分転換と英語の勉強をかねてということで、楽しんで働けているみたいです。時給はS$15と、とても釣り合いはしませんが、お金よりも生活を楽しんでいるみたいで、たまに大変なときもありますが、乗り越えるものは、がんばり、一人でするだけではない、がんばりだと思います。シンガポール生活、応援します!
いつでも遊びに来てください。

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