中国本土では、9月にiPhone4が発売されたばかりで、未だ本土と香港経由や外国からの輸入品には価格差があります。上海の友人も中国で発売されたVerはもしかしたら当局で改造されている可能性があるので、あえて香港版を選んで購入していました(笑
先日も香港から陸路で密輸した密売人が電車の中でキャリーバックから詰め替えているシーンが動画で撮影されて記事になっていました。
http://gizmodo.com/5653333/iphone-4-smugglers-caught-on-tape?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+gizmodo%2Ffull+%28Gizmodo%29&utm_content=Google+Reader
そこで、現在、中国の税関では、やっきになってiPhone/iPadの持ち込みに課税しているので、旅行や出張で行く方は注意が必要ですね。
以下は、本日のNNAのニュースからです。
スマートフォン1台でも課税:本土持ち込み注意、私用も対象
スマートフォンを香港から中国本土に持ち込む際には注意が必要だ。本土当局はスマートフォンの密輸に対する取り締まりを強化しており、たとえ私用目的であっても課税するケースが相次いで報告されている。特に米アップルの人気商品iPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)が対象になっている。
複数の香港、本土メディアが伝えた。こうした製品を本土に持ち込む際、本土のイミグレーション施設で関税の支払いを求められたとの報告が、過去数週間で多く寄せられている。特に新品の状態だったり、1台以上を持ち込む場合に徴収の対象になるようだが、1台で課税された例もある。
ある米国人は、羅湖検問所を通ってアイパッド1台を香港から本土に持ち込もうとしたところ、荷物検査に遭い、1,000人民元(約1万2,000円)を徴収された。商業目的ではなく私用目的だと説明したが、免れなかったという。「コンピューターの中には資料や写真がたくさん入っていて、個人で使用しているのは明らか。ただ1,000元を払うまで解放してもらえなかった」。
珠海の税関は今月だけで、旅行客がハンドキャリーしたアイフォーン400台とアイパッド100台近くに課税したほか、香港やマカオに隣接しない寧波や福州のイミグレでも同様の取り締まりが報告されている。
ある税関担当者は「私用目的だったら課税が免除されるとの認識がそもそも間違い」と話しており、たとえ1台でも対象になると強調している。
■免税2,000元まで
本土当局は今年8月、本土へ持ち込む荷物に対する課税規則を発表。電子機器や家具、食材など20品目について、本土居民の場合は5,000元、本土居民以外の場合は2,000元を免税範囲の上限とした。この上限を超える高価な電子機器が取り締まりの対象になっており、商品価格の10~20%が課税される。
アイパッドは香港で7月に、本土では9月に公式発売された。ただ両地には価格差があり、香港で安く大量買いした商品を本土に密輸して売りさばく行為が後を絶たなかった。関係者によると、羅湖検問所では今年4月以降、1日に少なくとも10数台のアイパッドが不法に本土内に持ち込まれており、密輸摘発件数はこれまでに60件以上に上る。
当局は本来、こうした密輸行為を取り締まる目的だったが、営利目的ではなく私用目的でも容赦なく課税していることから、スマートフォン所有者からは「やり過ぎだ」との声が出ている。
香港でアップル製品を販売する店の経営者は「顧客の4割は本土客。取り締まりが厳しくなれば売り上げが落ちる可能性がある」と懸念する。香港と本土を行き来するビジネスマンも多く、スマートフォン所有者が急速に増える中、当局のこうした動きには注意が必要だ。